2つに分かれ、いずれ

西暦2008年9月のこと。アメリカで有数の投資銀行であるリーマン・ブラザーズの経営が立ち行かなくなったというニュースに世界が驚いた。この出来事が全世界を巻き込んだ金融危機の原因となったのでその名から「リーマン・ショック」と呼ぶようになったと言う事情なのである。
小惑星探査機「はやぶさ」の帰還が話題になった2010年9月10日、日本振興銀行が破綻(民事再生手続開始)という事態に陥った。この破綻で、はじめてペイオフ預金保護)が発動し、約3%(全預金者に対する割合)ながらも数千人を超える預金者が、適用対象になったのではないだろうか。
平成10年12月のことである、旧総理府の外局として大臣をその委員長とされた新しい組織、金融再生委員会を設置し、金融監督庁(民間金融機関等の検査・監督を所管)は2001年の金融再生委員会廃止まで、その管理下に2年余り据えられていたということ。
【解説】スウィーブサービスとは何か?銀行預金と(同一金融機関・グループの)証券の取引口座の間で、株式等の購入代金、売却で得た利益が手続き不要で振替される有効なサービスである。同じ金融グループによる顧客の囲い込み作戦である。
まさに世紀末の2000年7月、旧大蔵省から金融制度の企画立案に係る事務を移管させて約2年前に生まれた金融監督庁を金融再生委員会の管理下にある金融庁として組織を変更。さらには平成13年1月、省庁再編に伴い金融再生委員会を廃止し、金融庁内閣府直属の外局となった。
【用語】保険:予測できない事故による財産上(主に金銭)の損失に備えて、よく似た状態の多数の者がわずかずつ保険料を掛け金として納め、準備した資金によって予測不可能な事故が発生した者に保険金を給する制度です。
今後、安定的というだけではなくパワーにあふれた新しい金融に関するシステムの実現のためには、どうしても民間金融機関や金融グループだけでなく行政(政府)がそれぞれの抱える解決するべき問題にどんどん取り組んでいかなければならないのです。
いわゆる「金融仲介機能」「信用創造機能」さらに「決済機能」以上、重要な機能についてを銀行の3大機能と言い、これらは「預金」「融資」「為替」という銀行の本業それに銀行自身が持つ信用によってこそ機能しているものなのである。
ということは安定的ということに加え活力にも魅力があるこれまでにない金融に関するシステムを構築するには、どうしても民間の金融機関と政府がお互いの解決するべき問題にどんどん取り組んでいかなければ。
一般的にバブル経済(世界的には金融資産が増えた近代から頻繁に見られている)について。時価資産(例えば不動産や株式など)の市場での取引価格が行き過ぎた投機により実経済の成長を超過したにもかかわらず高騰し続け、最終的には投機による下支えができなくなるまでの経済状態を指します。
【用語】金融機関の格付け(能力評価)というのは、信用格付機関が金融機関はもちろん国債を発行している政府や、社債を発行している会社、それらの支払能力などの信用力をアナリストの意見をもとに評価している。
つまりスウィーブサービスはどんな仕組み?銀行預金と証券取引のための口座の間なら、株式等の購入代金、売却で得た利益が自動振替される画期的なサービス。同じ金融グループによる優良顧客囲い込み戦略です。
【解説】外貨両替のメリットデメリット。例えば海外へ旅行にいくときまたは手元に外貨をおく必要がある人が利用する商品。しかし円に対して不安を感じた企業等が、現金で外貨を保有する動きもある。注意。為替手数料はFX会社と銀行で大きく異なる。
知っておきたい用語であるFXは、CFDの一種であり、外国の通貨を売買した差額によって証拠金の何倍もの利益を出す比較的はじめやすい取引である。FXはほかの外貨取引(外貨預金や外貨MMFなど)と比較して利回りが高く、さらには手数料等も安いというのがポイントである。FXに興味があれば証券会社またはFX会社で購入してみよう。
麻生内閣が発足した2008年9月のこと。アメリカで老舗投資銀行であるリーマン・ブラザーズが突如破綻したというニュースが世界中を驚かせた。この出来事が発端となって全世界を巻き込んだ金融危機の原因になったため「リーマン・ショック」と呼ばれたのが理由。